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TelmoのTRPG日記。

ようこそ、ここは RPG(TRPG)やNOG(非電源系ゲーム)等の遊びをがんばっている、Telmoの日記です。雑多に思いついたことや、RPG・NOG研究会というサークルについてなど、色々書いてます。

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【SS】滅びを目指し、歩み続ける兄弟へ 

「なぜ、人は滅びの定めを背負ったのですか?」
弟子は、師へ問いた。
師は静かに、少年の問いを聞いている。
「滅びは、全ての終わり。そんなもの、受け入れたくないのが人ではないのですか?」
まだ若い少年。
その少年から発せられる、若い問い。
いかに学を得ようと、その若さが彼を引き留める。
若さは力であり、愚かさでもあるのだ。

「……君は、どう思うかね」
少年がひとしきり問いを並べた頃、老人は口を開いた。
「滅びを免れる――それに対し、どのような認識をしているのだろうか」
師はじっと弟子を見つめ、逆に問いた。

「滅びは……私は、受け入れられません」
静寂がこの場所を支配して数刻、ようやっと少年は、口を開く事ができた。
「私は永久を手に入れたい。死にたくないし、私は私が消えるのが怖い……そう思うことは、間違っているのでしょうか?」
老人は身じろぎ一つせず、じっと少年を見つめている。
師は、彼の求める言葉を敢えて、口にはしなかった。

「昔……永久を手に入れた、悲しき男がいた」
「永久を手に入れたのに、悲しき……ですか」
少年には、師の言葉が信じられなかった。
永久を手に入れたいと思う。
その心が、理解する事を拒んでいる。
「その男は……滅びの定めを追いやり、永久を己のものとし、初めは喜びを感じていた。しかし――」
「しかし――何ですか」
少年は身を乗り出し、師へと問いた。
理解できないからこそ、早く先を知りたかった。

「永久を手に入れる。それは、どういう事を意味するのか……君はどう思うかね」
しかし、師は敢えて先へは進まず、少年へ問いた。
「永久は……人の夢だと思います。何故なら、私は滅びを恐れている。いや、恐れていない人なんていない筈です……それが例え、師であろうと」
威勢を殺がれた少年は、戸惑いつつも答えた。
「ふむ……夢、か。……悪くない。彼も、そう思っていたよ」
「ならば――」
「しかし――しかし、彼は絶望したのだ。永久という、悪魔の夢に」

「万物は、刻一刻と変化している。それが形あろうと、なかろうと。……永久を得るとは、そういう事なのだ」
そう言って、男は自嘲するような笑みを浮かべた。
何年も……いや、何十年、何百年も苦み抜いたような、そんな笑みを。
「師よ。それは一体どういう――」
「――あとは。自分で、考えるのだ……」

そう言い、男は悩む少年の前を後にした。
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